休校要請:7つの素朴な疑問

読売新聞オンラインの記事によると、2月27日安倍首相は

「、、、政府としては、何よりも子供たちの健康、安全を第一に考え、多くの子供たちや教員が日常的に長時間集まることによる感染リスクにあらかじめ備える観点から、全国全ての小学校、中学校、高校、特別支援学校について、来週3月2日から春休みまで、臨時休業を行うよう要請する。」と、小中高の学校に要請しました。

28日の東京新聞には、「何よりも子どもたちの健康、安全を第一に考えた」と強調。とありました。

休校要請は最善の策でしょうか。

ひねくれた嫌な考えかも知れませんが、今までの事から素直に考えられないのです。

これまでの出遅れ感に対する、焦りを感じないとも思えません。

疑問① 誰もが反対できない言葉、{何よりも子供たちの健康、安全を第一に考え}、を使って、点数を稼ごうとしていないか。子供の政治利用と云えないかな?

疑問② 各地域の首長、各分野の専門家や現場を知る人の意見を広く集めての決断と要請なのか、唐突な要請と云えないのかな?

疑問③ 長期休校にして、親も一緒に休んで、社会生活が維持出るものなのかな?

疑問④ 子供の行動は、親や大人の想像を超えたものがありと考えています。  それからすると、一か所に集まっていることによる感染リスクがあっても、一か所で管理、防御手段がとれる学校と、親が一緒に休めないことで、子供を休校にして子供を朝から夕まで無管理状態にしておくことと、とどちらのリスクが大きいか考えての事なのかな?

疑問⑤ データーとしては高齢者を標的としたようなウイルスです。                子供を守るのであれば、親や現役の社会人を高レベルで守ることの方が、教育現場も、社会活動も守ることが出来るのではないかな?

疑問⑥ 読売オンラインによると、「行政機関や民間企業等には、引き続き休みが取りやすくなる環境を整えて頂くとともに、子どもを持つ保護者の方々への配慮をお願いする。こうした措置に伴って生じる様々な課題に対しては、政府として責任を持って対応していく。」と発表していますが、                                     どのような責任と対応を取ってくれるのだろうかな?

具体的に説明があれば良いが、。これまで責任を取ったことが無いような政権なので心配します。

疑問⑦ この日本にもっと賢い人材がいないのかな?

この日本にはもっと知恵のある人材がいないのかな?

これが最大の疑問です。

賢い人材、知恵のある人材がいても使わないのではないか。

真に賢い人材、知恵のある人材は、嫌いなのかな?

権力に忖度しないので、権力が望む意図通りに動いてくれないからかな?

 

素朴な疑問と人間の功名心

新型肺炎の対応に素朴な疑問として、先日16日に掲載しましたが、今日までの報道は、素朴な疑問を裏付けるような事実が見えてきて、疑問を持っても無理が無いよ、ということを知らせているようでした。

安倍晋三首相は2020年2月16日、感染症の専門家が集まる会議で「高齢者や基礎疾患のある人らが確実に必要な診療を受けられるように、国民に分かりやすい受診の目安の作成などについて議論してもらう」と述べた。何とこれが第一回目の専門家会議でした。

何とも遅すぎやしませんか。

16日の時点で、議論してもらう、ではなくて、もっと早期に、今すぐできる想定と対策、最悪の場合の想定と対策、ウイルスの想定特性と事実のデータからその防御、感染制御の担当組織の編成、など,現場を知る専門家に、教えを乞う謙虚さが必要だったのではないでしょうか。

未知の或いは猛毒のウイルス感染の一報から、ウイルス制圧までのシュミレーションと、システムの構築をすべきではなかったのでしょうか。適切にやっているというのでしょうが、結果は、適切にやっていないと言っています。この政権は何事もこのような感じです。

今度の感染症の初期対応に、政府全体としての功名心が見え隠れしているように思われてならないのです。

政権としてはこの問題をスマートに解決して、支持率アップにつなげたいと、思わなかったでしょうか。

厚労省としては、ここでうまく解決して、組織と官僚の力を見せつけたいとの、潜在的意識がないと言えたでしょうか。

現場を知る医師や、その他関係者の話や報道から、そんな感じがするのです。

一生懸命に危険を顧みず、頑張っている担当者や、感染してしまった担当者もおり、酷なことを言えないのですが、自分も含め誰でも持っている功名心には注意しなければなりません。

歴史や戦史を見てもトップや、指揮官の功名心が甚大な犠牲を生んだことは、否定できないでしょう。

謙虚さを持たない、その結果としての些細な言動や過ちが大きな失敗に繋がることは真理です。

どうも最初に専門家や、感染症の現場にくわしい人物たちを用意していないように感じていました。そしてつい何日か前に専門家会議を開くとか、感染研による検証などをしたいと言い出してきているので、やっぱりそうかと思いました。

感染研は優秀な人材がそろっていることは知っていますが、組織としては政治的判断をしそうに感じます。政府にずけずけ言えない組織や、有識者でなく、権力にも、国民にもずけずけ言えて忖度しない、現場や、研究でウイルスを扱う専門家を揃えて、意見を聞き公開することが肝要と思いますがどうでしょう。

人心を不安にさせるためと言って、うそやごまかしで済ませてはならないと思います。

それは、為政者の国民のためを思う心ではなく、自分自身のための理屈であろうと思います。真実を伝え、かつ国民を慌てさせない、落ち着かせることに、注力してほしいと思います。

3.11の震災やそれに伴う原発事故の処理について、「自民政権であれば、「あんなへま」はしなかった」(そのような意味だったと思いますが)、と言ったことを忘れてはならないでしょう。

もしかして、忘れていないからこそ、初期に政府独自で考えた方法と陣頭指揮で解決しなければならないと意気込んでしまったのかも知れません。

発した言葉は、何年もたってからでも形を変えてでも、発した者に戻ってくるものです。

 

新型肺炎対策素朴な疑問

素朴な疑問 ①

新型肺炎対策について、大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の問題です。

 

日本政府は初期段階で専門家のアドバイスをどれだけ受けたのだろうか

 

素人考えでも、船舶の中で感染爆発が起きないだろうか、心配しました。

なぜなら、全員を船室に留め置くこと、検査を受けても検査結果が出るまで、船室で待機する、の記事を見たからです。

大型クルーズ船の構造は知りませんが、船内は複雑な空気管が張り巡らされていて、客室からもつながり、排気管、空調ともつながっていることと想像できます。その様な構造の環境下で、感染から守ることは出来ないし、咳やくしゃみだけでなく、もし排せつ物からもウィルスが吐き出されるとなれば、客室トイレ、船内トイレからも飛沫体となって排気口を伝ってウィルスがまき散らされます。たとえ検査が陰性であっても、一定期間船室に留め置かれるようで、その間に感染する恐れもあるでしょう。

陰性だということで解放されても、新たな感染源になる恐れがあるのではないでしょうか。

仮に、船室に留め置くことが正しい処置であれば、以下の手を打つ必要があるのではないでしょうか。

1.初期対応として、各客室や他の船室、トイレなどの各排気口、空調にバイオハザード防止フィルターを設置する必要があったのではないか。

これが出来なければ、全員下船させての対応を国籍該当国とも協議して対応すべきではなかったのでしょうか。

政府の過信した新型肺炎対策と云われはしないか、人間のメンタル無視。人権無視の対応と、「おもてなしの国日本」を空虚に響かせないでしょうか。

 

素朴な疑問 ②

政府の発表や新聞などの報道についてです。

 

肝心なことをどれだけ伝えているのでしょうか。

 

報道などでは毎日、何人が新たに感染した。どこどこで何人亡くなった。感染経路は、、、、らしい。こればかり。専門家の話も出てくるが、ウィルス学専門家、研究者、感染制御学専門家、研究者としての統一した見解(統一しなくても良いが)が出てこないように感じます。

10年前に知ったことで、今どうかわかりませんが、通常の病院には感染制御専門の医師なり、担当者がいなくて、院内感染者が出た時に、看護師が医師より詳しくて指揮をとったということでした。

  • まず大切なのは、新型ウィルスについてのより正確な情報、正確な知識だと思います。

新聞記事にしてほしいものは、ウィルスの性質と防ぎ方の分かり易く正しい情報、知識です。

 

個人的には、必要以上に恐れることはないと思っています。

ウィルスは虫のように、自身の力では飛んだり走ったりできません。今好天が続いて空気が乾燥していますから、乾燥した塵埃や微粒子に乗ってウィルスが移動しやすいのではないでしょうか。全国的にしとしと雨が続いて、ウィルスの拡散が鈍り終息に向かってくれないかと思っています。ただこのウィルスは、今後常態化して、インフルエンザのような推移を取るような気がします。

事実であればですが、これまでの報道によると、インフルエンザに近い致死率のように思います。お亡くなりになった方にはお気の毒ですが、毎年多くの方がインフルエンザか、それが起因となって亡くなっているようです。このインフルエンザでは、どれだけ感染してどれだけ亡くなったか、今回のウィルスの様に日を追っての経過報道はありません。

初めてで、得体の知れない、目に見えない代物で必要以上に恐怖を感じるのだと思います。政府が慌てて、これ幸いと改憲の必要性にまで言及するのはどうかと思います。

今必要なのは、ウィルスの性質と感染症防衛策の分かり易く正しい知識と情報です

新聞に大きく、子供でも理解できるような説明を出してほしいと思います。

 

ウィルスの性質では現在までに程度把握されていることを説明してほしい。

例えば

◎熱に強いのか弱いのか(熱湯で滅菌なり、不活化できるのか)

◎アルコールでの清拭や噴霧で除去できるのか。

◎水分や湿気に強いのか弱いのか

◎飛沫体はくしゃみや席の場合でどのくらいの距離まで届くのか。

◎飛沫体はくしゃみや席の場合でどのくらいの距離で地面に落下するのか。

◎ウィルスは糞便で排泄されるのか。

◎抗ウィルス薬で少しでも増殖を抑えられるのか。

◎感染経路の特徴     など

感染症防衛策ではどの様にしたらよいか、説明してほしい。

例えば

◎家庭ではどの様にしたら良いか。

排せつ物にまでウィルスがいるとして、以下は素人が思い付いたことを記します。

  1. 帰宅したら、「手を洗う」。「うがいする」

うがいも飛沫になるからバシャッと吐かない、ゆっくり出す。

2.歯ブラシは他のものとぶつからない様に離す。

3.トイレを流すときは便器に蓋をして流す。

4.嘔吐物はティッシュを入れたポリ袋の中に吐く。しっかり縛って生ごみとして廃棄。

5.基本的にはインフルエンザ、肺炎、ノロウイルスと同様な対応を参考に。

その他

◎飲食店ではどの様な点にりゅういしたらよいか。

◎職場ではどの様な点に留意したらよいか。

◎学校生活ではどの様な点に気を付けるか。

◎旅行ではどの様な点に気を付けるか。

など、ウィルス学、免疫学、微生物学、感染制御学の専門家に詳しく且つ分かり易くまとめてもらい、責任ある新聞の活字でお願いしたいです。